認知症の症状と疑われる場合・検査・治療について  

もしも自分が、家族が、認知症に疑われてきたら?認知症になっていたら?

高齢になれば認知症のリスクも高くなります。
認知症と診断されたら医療・介護・後見制度が終活に関わってきます。
認知症と終活は無関係ではありません。
終活何からやればわからない方は、まずは認知症について知っておきましょう。
終活の専門家、医療資格を持つ終活水先人 ココロノテが認知症の症状、疑われる場合どこに相談すれば良いか?認知症の検査や治療についてご説明していきます。

認知症の主な症状

記憶障害

自覚のない物忘れを起こすことが認知症の主症状です。
新しい出来事の記憶と知識が障害され直前に食事をしたことや出来事を忘れてしまいます。

 

見当識障害

時間、場所、人物、季節感などが認知できなくなる状態のことです。
初期には時間に関する見当識障害が起こります。
場所に関する見当識障害は自分が今どこにいるのかわからなくなることで、家にいるのに「家に帰る」と言ったり、近所に外出しても迷子になってしまったりするようになります。

 

抑うつ

主な症状は「憂うつ気分」と「おっくうさ」があり、
この時には不安焦燥、心気症状(自分の健康状態や体の調子に異常にこだわり心配すること)など不安障害と同じような症状も見られることがあります。身体症状は不眠、食欲不振、体重減少、便秘など

 

妄想

記憶障害などの不安などから、現実にあり得ないことを確信することで物盗られ妄想、嫉妬妄想、被害妄想などがあります。

 

せん妄

比較的軽い意識障害や幻覚、妄想、精神運動興奮を伴う状態のことです。
夕方から夜間に起きることが多く(夜間せん妄)、大きな声をあげたり、目つきが変わり、徘徊などが始まります。原因は加齢による体や脳の機能低下が考えられます。

 

徘徊

同じ場所を行ったり来たり、またウロウロ歩き回ったりなどの行動をとることです。
多くはアルツハイマー型認知症や初老期における認知症の特徴的行動として現れます。

 

認知症の主な種類と症状

アルツハイマー型認知症 脳血管性認知症 レビー小体型認知症 前頭側頭型認知症
原因 アミロイドβというタンパク質が脳内にたまり、脳の神経細胞が死滅していく 脳梗塞や脳内出血などが原因で脳の血液循環が悪くなり、脳の一部の組織が壊死する レビー小体というタンパク質が脳内にたまり、脳の神経細胞が死滅していく さまざまな原因が考えられているがTDP-43というタンパクが脳内にたまることが、一部の前頭側頭型認知症で起こることがわかっている
画像でわかる脳の変化 海馬を中心に脳の萎縮が見られる 脳が壊死している部分が確認できる はっきりとした脳の萎縮はみられない場合が多い 前頭葉や側頭葉の萎縮がみられる
男女比 女性に多い 男性に多い 男性がやや多め 男女差はほとんどない
症状 記憶障害

認知障害

徘徊

妄想  など

比較的軽い記憶障害

認知障害

手足のしびれ・麻痺

感情のコントロールがうまくできない

幻視・妄想

抑うつ

パーキンソン症状(手足の震え、歩行障害など)

認知障害

自律神経症状 など

 

同じ言葉や行動を繰り返す

食行動異常(食欲や嗜好の変化)

反社会的行為や問題行動(万引き、痴漢、暴言、暴力など)

集中力や自発性の低下 など

経過 ゆるやかに進行 比較的急に発症し段階的に進行していく ゆるやかに進行することも多いがまれに急速に認知機能が低下することもある

 

症状の進行はゆるやかだが、病気の特定診断が遅れやすい

 

認知症の種類と軽度認知障害(MCI)について

認知症が疑われる場合

”もしかして?”と認知症が疑われる場合は早めに医療機関などに相談・受診に行くことが大切です。

受診の際は同居する家族や周囲の人が同行し、普段の本人の様子で気になる言動やいつからおかしいなと感じ始めたか日常の場面で変化や症状が現れたかなどの経過をメモして持っていくと伝えやすいです。
ほかの病気や薬の影響で認知症に似たような症状が現れている場合もあるので、お薬手帳も忘れずに持参しましょう。

かかりつけ医

 

日頃から通院しているかかりつけ医に相談しましょう。
(ある程度の年齢になりましたらかかりつけ医を決めておきましょう。介護保険サービス要介護認定の主治医意見書の時にも必要になります。)
「風邪ひいたみたいだから先生に診てもらおう」と言ってうまくかかりつけ医のところへ連れていき最初の窓口として相談・受診することができます。必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらいましょう。

 

専門医(認知症疾患医療センター・物忘れ外来)

 

専門の医療機関には、神経内科、精神科、老年科などに認知症の専門医がいる医療機関もありますが
認知症を専門に診る認知症疾患医療センターや物忘れ外来を受診するのが最も確実です。
専門医による医療相談や診断、治療方針の選定などを行います。

 

保健所・保険センター

認知症に対応している地域の医療機関について紹介してくれたり、専門医からの相談をうけられる地域もあります。

 

地域包括支援センター

 

認知症含めた医療や介護に関する総合的な相談・支援事業を実施しています。また介護保険の給付を受ける場合にも地域包括支援センターが窓口となります。介護保険を使いたい時は

認知症の人と家族の会

介護家族が集まり、介護の相談や情報交換、勉強会などを行っています。つどいや電話相談なども行われています。各都道府県に支部があります。

 

認知症の検査

認知症が疑われると医療機関において次のような検査が行われます。

問診・認知機能テスト

どのような症状があり、いつごろから気になる症状や変化が現れてきたか、病歴など聞かれます。
また、歩行障害や認知障害、排尿障害の有無や程度が確認されます。
併せて認知機能テストが行われます。認知機能テストでは記憶力、時間や場所に対する見当識(正しく認識する機能)、計算力、失語・失行・失認の有無などを簡単に評価することができます。

内科的検査(血液検査・心電図検査・尿検査など)

身体的な疾患などが原因で認知機能が低下することもあるため、全身の状態を調べることで認知症の診断をより正確なものにするため行います。


高齢者の糖尿病は認知症の合併症になりやすいといわれています。血糖値を調整するインスリンというホルモンの作用が低下すると脳内神経細胞の死滅が進行すると考えられ糖尿病および糖尿病予備軍も注意が必要です。

脳の画像検査(CT検査・MRI検査・SPECT検査など)

脳の画像検査を行い脳の病気の有無や状態を調べます。
CT検査・MRI検査では脳の目立った変化・病変や、脳全体・海馬の萎縮の状態を
SPECT検査では脳の血流量を調べることで脳の働きの変化がわかります。

認知症の治療

認知症の中において治療薬が唯一存在するのがアルツハイマー病です。ただし症状を改善する効果がありますが根治薬ではありません。(治るわけではありません)
アルツハイマー病は薬で進行を遅らせ早期発見で健康な時間(症状が軽い状態)を維持することができます。アルツハイマー病の薬は4種類あり、認知機能の悪化を防ぐ効果があります。

アルツハイマー病の治療薬

薬の種類 剤形 特徴
ドネペジル 飲み薬 脳の神経細胞間の情報伝達を活発することによって意欲や気力を向上させ認知機能を改善する。認知症の進行を遅らせることができる。
ガランタミン 飲み薬
リバスチグミン 貼り薬
メマンチン 飲み薬 脳の神経細胞の過剰な興奮を抑え気持ちを穏やかにする。

 

終活と認知症

医療機関にかかる前に知りたいなど不安な方には、心託サービスで脳の健康診断を行っております。
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症状について相談したい場合は 医療情報サービス医療情報サービス  サービス一覧

財産について備えておきたい方には 成年後見制度には、2種類あります。

介護については
介護保険を使いたい時は
在宅介護で使える介護サービスについて相談するには   
介護施設の種類と入居する為の条件、手続きについて

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