終末期医療 延命治療・尊厳死・安楽死・緩和ケアについて

ある日突然病院から連絡があり、家族が運ばれ意識不明の重体で医師から完治する見込みがありませんと宣告された場合どうしますか?
息を引き取るまでの治療を望みますか?
それとも痛みは取り除いてもらうだけにしますか?
命を左右する重大な決定を迫られることがあります。
イザという時に慌てないためにも家族で話しあいや希望を伝えておくことが大事になります。
終活水先人 ココロノテが延命治療・尊厳死・安楽死・緩和ケアについてご説明いたします。

延命治療とは

死が間近に迫り、人工呼吸器や心肺蘇生装置などを装着して患者の死期を引き延ばすこと(延命)を重視した治療のことです。
昨今の医療技術の進歩で多くの命が救われる一方、回復の見込みがないにもかかわらず、目の前の患者を死なせないためだけの治療が行われていることに疑問を感じる考え方も増えてきました。
単なる延命が患者自身にとって幸せなことなのか、患者の尊厳が守られるのか、さらに医療費がつぎ込まれることにより、経済的な負担も掛かります。

一度始めてしまうと延命治療中止は難しくなります。

日本では尊厳死に関する法律が整っていないため医師や医療機関が殺人罪に問われる可能性もあります。

◼病院は基本的に『救命の場所』。なので、本来は看取る場ではありません。延命が病院の役割であり、終末期であったとしても、心電図のモニターや酸素の値を計る機械、そして点滴等がつながれている状態であることが多い。→機械の数字にとらわれ、人が中心にいなくなってしまうことがある。
◼上記のことも含め、想像しているような安らかな死を迎えることは難しい。
◼家族のプライベートな時間をとることが難しいことが多い。
◼死亡確認終了後は、「病院からすぐに出される」と感じる方が多い。

具体的には

  • 人工呼吸、心臓マッサージ
  • 人工栄養・水分補給、点滴、中心静脈栄養、Vポートなど
  • 経腸栄養法(経管栄養法)、胃ろう栄養法、経鼻経管栄養法静脈栄養法、中心静脈栄養法と末梢静脈栄養法
  • 人工透析

延命治療にかかる費用は人が一生のうちに使う医療費の約半分が死亡前の2ケ月に相当します。

知っておくと医師の説明がわかりやすい用語

DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)

患者本人または患者の利益にかかわる代理者の意思決定をうけて心肺蘇生法をおこなわないこと

CPR(CardioPulmonary Resuscitation)

心肺蘇生法。人工呼吸と胸骨圧迫。

延命治療

一般に、回復の見込みがなく、死期が迫っている終末期の患者への生命維持のための医療行為。

 

尊厳死について

もしあなたが延命治療を望まないのであれば、延命治療を拒否する「尊厳死宣言書」を作っておく必要があります。
人間が人間としての尊厳 を保って死に臨むことでありインフォームド・コンセントのひとつとされてます。

 

自然な死を迎えるときは食べ物が食べられなくなりやせ細って静かに息を引き取ります。無用な胃瘻は、自然な死を邪魔することにもなりかねません。
もし患者の意識がはっきりしている時に、「尊厳死宣言書」(リビングウィル)を作成しておけば、家族は医師と相談して、補液の中止を行っても、これは倫理的に認められることです。
栄養補液を少しずつ減らしていけば、結果として尊厳死となります。そして延命治療を拒否したいのであれば家族に伝えておくことが必要です。
自分は延命治療を受けたくないと思っていても、家族は少しでも長く生きていて欲しいという気持ちから、延命治療を行うことが多いからです。
自分の意思を全うするためにも尊厳死の意向を示す書類を作成し、さらに家族にも伝えておくことが大切です。

リビングウィルとは

「自分の命が不治かつ末期であれば、延命措置を施さないでほしい」と宣言し、記しておきます。
延命措置を控えてもらい、苦痛を取り除く緩和に重点を置いた医療に最善を尽くしてもらいたい。
その主な内容は

○ 不治かつ末期になった場合、無意味な延命措置を拒否する

○ 苦痛を和らげる措置は最大限に実施してほしい

○ 回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った場合は生命維持措置をとりやめてほしい

というものです。
延命治療を中止するだけでなく、痛みや苦痛などを取り除いて安らかな最後を迎えたいと願っている人が少なくありません。

日本尊厳死協会について

尊厳死:人間が人間の尊厳を保って死を迎えること。
安楽死:助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って、苦痛の少ない方法で死に至らせること。
※日本では尊厳死、安楽死を定めた法律はありません。

日本尊厳死協会は、治る見込みのない病態に陥り、死期が迫ったときに延命治療を断る「リビング・ウイル」(終末期医療における事前指示書)を登録管理してます。各人が署名したリビング・ウイルを医師に提示すれば、多くの場合、延命治療を施されないことになります。
人工呼吸器や胃ろうなどによって「生かされる」のではなく、安らかで自然な死を迎えるために、元気なうちに作成する人が多いですが、病を患って自然な死を望む人が署名するケースも増えています。

リビングウィルはA4版1枚の用紙に記されています。入会と同時に原本証明付のコピー2枚をおくられます。
ご自分が意識を失ったとき、ないし判断がつかない状態に陥った時でも家族がその意思を生かせるように、身近な親族や友人に配ることをお勧めします。
考えが変わった場合でも退会をすることができます。

安楽死は日本で認められていません。

日本では患者を安楽死させた事件では、いずれも医師の有罪判決が確定しています。

スイスでは安楽死が合法的に認められています。ディグニタスという団体があり、治癒の見込みがないと裁判所が認めた場合に限り、致死量の麻薬が処方されます。
医師が見守る中、患者が自らの意志で点滴パックの栓を開く。20秒後、眠るように死ぬという。
外国人の受け入れをしているのはこの団体だけです。
2008年からの5年間だけで、31か国から611人の自死旅行があるそう。費用は70万。
スイス以外で安楽死を迎え認めているのは、
アメリカのオレゴン州・ワシントン州、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、オランダなど安楽死を合法的に認めている国や州があります。

緩和ケアとは

生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に同定し、適切な評価と治療によって、苦痛の予防と緩和を行うこで、QOL(Quality of Life:生活の質) を改善するアプローチです

ホスピス・緩和ケア病棟

緩和ケアを提供する場所が緩和ケア病棟。病気の治癒を目的とするものではなくがんとともに生きる患者さんや家族の痛みや苦しみを和らげる医療。症状が落ち着いたり退院の希望があれば退院が可能です。
主に悪性腫瘍の患者さんや後天性免疫不全症候群に罹患している患者さんが対象。

現状ではホスピス緩和ケア病棟の数は頭打ち
(理由)
・病棟設備の基準が高く経営が合わない
・終末期に適応できる人材が揃わない
・患者が「死」というものを受け入れる風習が少ない

自宅での看取りの場合

訪問回数10回、酸素ボンベ、尿道留置カテーテル、看取り加算等
合計 350,000円+薬代
保険適用35,000円+薬代1割+介護費用20,000円
※70歳以上で所得が一般のケース

 

病院の緩和ケア病棟(同じ条件で入院した場合)

合計1,470,000円
保険適用147,000円
自己負担44,400円(高額療養費制度)+差額ベッド代+食費等
※70歳以上で所得が一般のケース

 

 

終末期に本人又は家族が迫られる今後の方針

〇治療はどうしたいのか
〇延命治療はどうしたいのか
〇どこで最期をすごすのか
〇最期の時期にどの人に来てもらうのか
〇最期に着たい、着せたい服は(病院や施設によって異なる)
〇葬儀社さんはどうするのか

 

医療行為への同意は、あくまで本人にしかできません。

急変した場合や意識がない状態での、今後の治療方針をご家族様が決断しなければならないことです。
家族であれ人間の生死を判断することは非常に責任が伴うものです。
下した決断が本当によいものだったのか悩むことも多々あります。
そういった苦渋の決断を避けるためにも、本人の生前の意思(リビングウィル)を家族に伝えておくことはとても大切なことです。

エンディングノートが役に立ちます。

もしもの時に備えてのエンディングノートがあります。詳しくはこちらをご覧ください。終活といえばエンディングノートですが・・・

尊厳死を考えている方は心託サービスでは日本尊厳死協会のご案内をいたしております。詳しくはこちらをご覧くださいサービス一覧

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